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私設Blog「黒曜石の図書館」

本、言葉、文化にまつわるエトセトラ。

ドラえもん「雲の王国」を十数年ぶりに観て思う

amazonプライムビデオで今年もドラえもん映画を放出している。 多分期間限定なので観られるだけ観ておこうと、主に晩御飯の支度中に観ている。 今日は「雲の王国」を鑑賞、我が家で一番好きだった作品。 妹と一緒に何度観たかわからないほど。 十数年ぶりな…

マスキングテープカッター

期待以上に使い勝手が向上。 セリアで3色入り108円。 おすすめ。

「騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編」読了

読み終えて驚いたのは、何の疑問も残さずに村上春樹作品が終焉した、という点。 「ねじまき鳥」の改作だろうか、という感じもある。読後感は「騎士団長」のほうが遥かに爽やかだが。 第2部で新たに気になった語彙は「1984」と「宗教団体」だったが、ちらと出…

「騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア」読了

第1部を読み終えたので、印象など書き留めておく。 これは、集大成かもしれない。 損なわれた主人公、以前の主人公たちよりも「損なわれた」点を早々自覚している。 一人称は「私」になった。「僕」からの成長? 全てが終わってからの回顧という今までにない…

「私たちは生きているのか?」読了、思うことなど。

今日は一日中、教材研究で中島敦の「山月記」に取り組んでいた。 人間が人間の問題を考える時、媒介するものが「人間ではないもの」である事が面白い。 そして人間の定義は?とも悩ませられる。 虎になった李徴も、森博嗣ワールドのウォーカロンも、私たちの…

「老いる家 崩れる街」住宅過剰社会の末路

「現在約800万戸の空き家が 15年後には 2100万戸を超える… 3戸に1戸が空き家に!あなたのまち、将来、本当に大丈夫ですか?」 衝撃的な帯。 我が家(分譲マンション)は、街の中心部にある駅までは車で15分という比較的「新興」の立地にある。 街の中心部はよ…

学ぶ

今年度、某地方国立大学で、科目等履修生として前期3つ、後期3つの講義と、夏休みに集中講義を1つ受講した。今日の試験で全て終了した。 学ぶことの喜びと幸福を味わうことが出来て本当に良かった。現役の時には気づかなかった。勿体無いことをしていたもの…

「俺の話を聞け」

「♪タイガー&ドラゴン」ではないけれど… 私は教員免許所持、かつ添乗員資格もあるというおかしな経歴を持っているのだが、添乗の時にこう思った。 「人の話を聞く能力は、子どものほうが高い」 学校で先生のお話をきちんと聞く。子どもは慣れているので静か…

寝る前に、詩歌

寝る前に本を読みたい。 でも続きが気になるようなものはダメだ、夜ふかししたくなってしまう。 詩や短歌、俳句がいい と最近気づいた。 どこから読んでも、どこまで読んでもいい。 開いたところを読めばいい。 詩歌は小説とは違って、自分の頭の中で再生す…

ノートのこと

昔から、ルーズリーフが好きで、いわゆる大学ノートはほとんど使わないで来た。 しかし、今勉強していることはノートのほうが向いていそうだと思い、あえてキャンパスノートを買って来た。 ルーズリーフだと書くときに片面片面の繰り返しだが、大学ノートは…

「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」

宮崎駿監督が少年少女のために岩波少年文庫から50冊を真剣に選んだ。 意外にも、これらの本を読んだのは大人になってからだという。 震災後はファンタジーを作る気になれない、とも語る。 めでたしめでたしのファンタジーにとっぷりと安心して浸る子ども時代…

「蜜蜂と遠雷」

恩田陸作品は、「チョコレートコスモス」以来。 チョコレートが「ガラスの仮面」で、まだ途中までしか読んでいないがこちらは「ピアノの森」が近いか。 風間塵のキャラクターが、もはやファンタジーの世界。 16歳という年齢設定が失敗なのか?15歳ならまた違…

「チェルノブイリの祈り 未来の物語」

2015年のノーベル賞作家、スベトラーナ・アレクシェービッチによるドキュメンタリー。 通常、証言集、ドキュメンタリーならば本の冒頭部に事実関係がまとめられるものだと思うが、この本で「事故に関する歴史的情報」として掲載されているのは全ての証言の後…

「文学としてのドラゴンクエスト」

1986年にIが発売されて、30年愛されている国民的ゲームを「文学」という観点から紐解いた本書。シナリオライターの堀井雄二氏が早稲田大学で村上春樹の後輩にあたることに注目し、ドラクエと村上春樹作品の比較をするパートがメインになっている。 主人公に…

「陰翳礼讃」と ゆく年2016

「陰翳礼讃」で今年の読書は終了となった。(「女のいない男たち」も読んだけれど再読だし、感想はまた今度) 昔「春琴抄」あたりは読んだことがあり、谷崎潤一郎はちょっと耽美がすぎる変態文豪というイメージで食わず嫌いだった。しかし、「文豪失格」で谷崎…

バーナード嬢曰く。が猛烈に面白い。

少し前に、面白そうと思っていたら、読書家の先輩がこれは面白いと紹介していた。 漫画にも、出逢い、があると思う。 Amazonで50%還元だったのでやっと入手。 面白い! あっというまに3冊読んでしまった。 (本の内容をすっ飛ばしているので、再読が必要) な…

そこで終わるか…「明暗」

良いところで終わってしまった。「明暗」。 この作品の顛末も、その後どんなものを書いたのかも、想像の余地を遺してくれたことになるかもしれない。奇しくも100年前に連載が終了した日にちょうど読み終わったらしい。意図していなかったので驚いた。なにか…

100回目の漱石忌

今日12月9日は漱石の命日。 今年はちょうど100年目ということで、NHK-BSではここ最近、過去の漱石特集のアンコール放送や新作の特番をたくさん放映している。 録画出来なかった番組もあるし、HDDの容量もかなり際どい。なかなか難儀した。 姜尚中氏がイギリ…

国語?

「そんなつもりで言ったんじゃない (、僕は右翼じゃない)。」それはわかる。しかし解釈は読み手、聞き手に委ねられている。発信者は、自己の意図をなるべく正確に届けられるように努力をしなければならない。言葉を学ぶというのはその手段を得ることだ。他者…

ジェイ・ルービン著「村上春樹と私」

村上春樹作品に人々が何故惹かれるのか。 私はそれを知りたくて村上作品を読んできた。 ジェイ・ルービン氏は「英語で読む村上春樹」出演されたこともある、村上作品を手がける翻訳者だ。 確か村上春樹作品の英語版の翻訳者は3人だったと思うが、英語版がな…

ステンレスボトルの塗装をガムテープではがした話

いつ購入したか思い出せないが、4年ほどは愛用しているサーモスJNL350のバーガンディー。 綺麗な色だったのに、塗装が剥げて残念なことになってきた。 調べたところ、「塗装はがし」なるものが売っているらしい。 でも臭いらしい。それは、嫌だなあ。 それに…

「プリンセスメゾン」に惚れ込む

予備知識なしでドラマのCMをたまたま見た。 畳の部屋にゴロンと転がって、通帳を見て満足そうにニンマリ笑う女の子。 (な、なんだ何事だ。) ドラマが始まる日の新聞の「試写室」にも、「プリンセスメゾン」。 (これは、私はこの作品に呼ばれている?どんなド…

アニメーションについて

日曜の夜にNHKで放映された宮崎駿監督のドキュメンタリー番組で、考えさせられる一コマがあった。 人工知能でキャラクターを動かす技術です、と某有名IT企業が宮崎氏に会いにくる。 実例として画面上で動くゾンビを「面白い動きをするんです」と某社長。 し…

年賀状の季節、到来。

毎年、年賀状をやりとりしている。 35枚くらいの規模なので、大したことはない。 ないが、パソコンで刷るので、たかが35枚、されど35枚。 半数近くがFacebookで日々何をして過ごしているかさえ把握出来る面々になった。 半数は年賀状だけのお付き合い、でも…

5年後の自分、5年前の自分

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」 5年後? 2011年の11月、私は28歳で、新しい車を5月に買って、ローンではないけど父に借りたお金を毎月返済していた。10月にはカンボジアに行った。 4月から新しい仕事を始めたばかりで、…

「吾輩は猫である」読了

少なくともこの文庫本を購入したのは2回目である。 下手をすると、3回目かもしれない。 やっと読み終わった。 最初のうち「吾輩」は、この先は自分は目撃していないことであるから、残念ながら事の顛末はわからない、とか言ってやめにしてしまうエピソードも…

「漱石の思い出」、「硝子戸の中」、「道草」と「夏目漱石の妻」

ドラマの感想、となると、「漱石の人生は波乱万丈で大変そうだなあと思いました。」で終わってしまいそうで勿体無いので、関連書籍も読んでみた。 「漱石の思い出」 漱石の妻鏡子夫人が、漱石亡き後に語り、娘婿であり漱石の門下生だった松岡譲が書いた。ド…

「デボラ、眠っているのか?」一気読み

森博嗣作品を読んだあと、世界が違う表情を見せる気がするのは、私が文系で理系がサッパリだからだろうか。Wシリーズ第4作「デボラ、眠っているのか?」を読んだので雑感など記しておく。まだ未読の方は、お読みになってからどうぞ。 今回の舞台は、「迷宮百…

「夏目漱石の妻」ロケ地考察(第二・三・四話)

第一話だけで終わるのもなんなので、二・三・四話のロケ地についても記しておこうと思う。 (「夏目漱石の妻」第一回を観た) 体験博物館 千葉県立房総のむら 「農家」を熊本の家の近所に利用? 二話冒頭で走って帰ってくるシーンか。 つくば (ワープステー…

映画「舟を編む」とアニメ第1話

原作は未読。 アニメ第1話の出来がかなり良かったので、映画を観直す。 言葉がどうして存在するか、それは他者とコミュニケーションをとりたいから。 言葉の海を漕いで、他者と繋がりを持つ、そのための舟が辞書。 そういうことが松本先生の口からさらりと語…

スケジュールン2017を入手

ミスタードーナツのスケジュールン2017、今日からキャンペーンスタート。 詳細は公式ページにあり。 misdo SNOOPY スケジュールン2017|グッズ&キャンペーン|ミスタードーナツSP 早速入手したので、レビューしていく。 昨年のハローキティと比較。 サイズは…

3月のライオン 各巻ストーリー箇条書き

アニメ化でコミックスを読み返している。 電子書籍だとどうしても、どこに何が書いてあったかわからなくなるので、まとめてみる。 一部ネタバレを含むが、基本的には読んでからでないと意味不明。 1巻養父、幸田との対局。桐山零 C級1組五段 17歳(高1)…

3月のライオン 12巻 感想

感想ではなく、笑ったところや、ぐっときたところ抜粋。 こんなに全編笑った巻は今までに無かったのでは。 11巻は重かったので余計に笑えるのかもしれない。 読み終わるのがもったいないくらい、面白かった。 2KDって誰か悩んだ末笑った全国の国語教師涙目エ…

昼メロか70年代少女漫画か。「虞美人草」

予備知識ほとんどなしで虞美人草を読み始めた。 冒頭から、宗近くんと甲野さんのどちらがしゃべっているのかわからなくなる。 ミステリ小説で冒頭に登場人物の名前が書いていることがあるが、あれはとても良いと思う。 甲野欽吾 27 宗近一 28 欽吾の従兄弟で…

「夏目漱石の妻」第一回を観た

とても面白かった。期待以上だった。いや凄い夫婦だ。 これは原作 (漱石の思い出 (文春文庫)) も読まなければ、と思う。 漱石の事を知るには、漱石自身が書いたものだけを読んでもわからない。 なお、今日のおやつは羊羹のみ。激甘党の漱石が何を食べるのか…

「メモをとる馬鹿、とらない馬鹿」

合唱を続けて早16年。 楽譜に書き込むシャープペンシルにこだわりがある。 芯は2B。柔らかいものでさらっと書け、あとから簡単に消せるように。 ペン先が引っ込む物。 製図用シャープペンのような、鋭いペン先が引っ込まないタイプは、何かの拍子に隣の人を…

夏目漱石「草枕」を味わう

以前読んだような気がするのだが、何か別の作品と混ざって記憶していたようだ。 ピアノが出てくる作品は、はて、なんだったか… 画工(えかき)の道中の話なのに、一向に絵を描かない。 それどころか漢詩や俳句を詠むばかり。 日本人で一番優れた漢詩を作ったの…

空腹時に読んではいけない「作家のごちそう帖」

当たり前のことなのだけれど、作家も食べて、生きていたのだなと肌で感じた。図書館で借りた本なので、備忘録を兼ねて気になった箇所と、行ってみたいお店、食べてみたいものを抜粋してみる。とにかく、ひたすら美味しそう。 夏目漱石(超甘党)神田淡路町「松…

「ソフィーの世界」

今週のお題「プレゼントしたい本」 中学1年の時に、話題になってるらしいと父が買ってきた。 私の本は私の本、父の本も私の本ということで、詳細は忘れたが父よりも先に読ませてもらったかもしれない。 冒頭は哲学もまだシンプルでわかりやすく、ソフィーの…

万葉集の魅力を再発見する

万葉集だか古今和歌集だか新古今和歌集だか百人一首だか… 和歌への関心が低く、どれがどれだかわからないナアと思っていた。 本歌取りトカナントカ、その歌単体では理解出来ないのも、面倒だという印象があった。 しかし知らないではちょっと勿体無いなと最…

大人も子どもも、今読むべき「モモ」

ミヒャエル・エンデ作「モモ」。 子どもの頃に (おそらく) 読んだ (はずだ、自信がなくなってきた。でも演劇を見たのは覚えている) が、たまらなく読みたくなって図書館で借りてきた。 モモのような人でありたい、時間を盗まれる大人のようにはなりたくない…

今度こそ完結、「はんだくん」7巻

6巻で本編の連載は終了していたが、アニメの放映に合わせて番外編が続いていたそう。 ということで完結巻の続きが発売された。 ばらかもんを読んでいて、あの最終回のあと半田はどう学校生活を送ったんだろう。そして半田軍は今…?と思うことがしばしばある…

「金持ちは、なぜ高いところに住むのか 近代都市はエレベーターが作った」

先月の朝日新聞書評に掲載されていて興味を惹かれた。 運のいいことに市の図書館に入っていたので、取り寄せる。 「ラ・ボエーム」というオペラのDVDをぼんやりと鑑賞したことがあるが、舞台は1830年代のパリ。貧しい芸術家たちが、寒さに耐えながら暮らす屋…

「生きる哲学」(追記有り)

若松英輔氏を認識したのは、NHK Eテレ「100分de名著」の内村鑑三の回に出演されていたのを拝見した時。 穏やかで優しげな佇まいの中に、どこか悲しみがあるように感じた。 奥様を亡くされたことを番組の中で話されていて、納得した。 「生きる哲学」の中で若…

「これで古典がよくわかる」? いやわからない、でも面白い。

橋本治氏が源氏物語の全訳も手掛けた凄い人だと知り、手に取ってみることにした。 タイトルから想像する中身とは違った。 古典を本格的に勉強し始める前の、高校に入学する直前の春休みに読むのが最善かと思う。 苦手意識を持たなくて済むと思う。 古典は勉…

「世界を変えた10冊の本」

先月のKindle月替わりセールの対象だった。 思いつきで買った、当たりの一冊。 池上彰氏は、私の中では「週刊こどもニュース」のお父さんだ。 当時まだ小学生で、理解して見ていたわけではないし、それによって世の中を見る目が養われたとかそういう素晴らし…

「私の本棚」

以前から気になっていた本だが、図書館にあったので借りて、あっと言う間に読んでしまった。(読みやすかった、面白かった) 都築響一氏の紹介していたエピソードが良い。広辞苑しか持っていない呑んべえの大作家・稲垣足穂の話。 蔵書の重みで借家の床を抜き…

「行人」と後期三部作

行人を読み終える。 三部作であることを考えると、 彼岸過迄:松本叔父、家族に見放された須永 行人 :家族、世間と隔絶する一郎 こころ :現世に生きる意味を見出せなくなる先生(Kも?) 孤絶が進展していくと読むしかないだろうか。 行人だけを読むと、手紙…

源氏物語を学ぶ

大学は夏休みに入ったが、集中講義のため4日間一日中座学をしてきた。 (日程が判らず登録しなかったので、聴講。) 女性の外部講師の方だが、源氏物語を専門にされると、皆さんああいった優雅な雰囲気を纏うのか、優雅な方が源氏物語を専門にされるのか・…

「彼岸過迄」読了

吉本隆明氏が推理小説だと評していた作品。 冒頭の森本の話は何だったのかなという気もしたが、柄谷行人氏に解説によれば、「吾輩は猫である」に立ち返った写生文のスタイルだということ。 吾輩=敬太郎ならば、なるほど。 この作品、漱石は適当にタイトルを…