私設Blog「黒曜石の図書館」

本、言葉、文化にまつわるエトセトラ。

「吾輩は猫である」読了

少なくともこの文庫本を購入したのは2回目である。 下手をすると、3回目かもしれない。 やっと読み終わった。 最初のうち「吾輩」は、この先は自分は目撃していないことであるから、残念ながら事の顛末はわからない、とか言ってやめにしてしまうエピソードも…

「漱石の思い出」、「硝子戸の中」、「道草」と「夏目漱石の妻」

ドラマの感想、となると、「漱石の人生は波乱万丈で大変そうだなあと思いました。」で終わってしまいそうで勿体無いので、関連書籍も読んでみた。 「漱石の思い出」 漱石の妻鏡子夫人が、漱石亡き後に語り、娘婿であり漱石の門下生だった松岡譲が書いた。ド…

「デボラ、眠っているのか?」一気読み

森博嗣作品を読んだあと、世界が違う表情を見せる気がするのは、私が文系で理系がサッパリだからだろうか。Wシリーズ第4作「デボラ、眠っているのか?」を読んだので雑感など記しておく。まだ未読の方は、お読みになってからどうぞ。 今回の舞台は、「迷宮百…

「夏目漱石の妻」ロケ地考察(第二・三・四話)

第一話だけで終わるのもなんなので、二・三・四話のロケ地についても記しておこうと思う。 (「夏目漱石の妻」第一回を観た) 体験博物館 千葉県立房総のむら 「農家」を熊本の家の近所に利用? 二話冒頭で走って帰ってくるシーンか。 つくば (ワープステー…

映画「舟を編む」とアニメ第1話

原作は未読。 アニメ第1話の出来がかなり良かったので、映画を観直す。 言葉がどうして存在するか、それは他者とコミュニケーションをとりたいから。 言葉の海を漕いで、他者と繋がりを持つ、そのための舟が辞書。 そういうことが松本先生の口からさらりと語…

スケジュールン2017を入手

ミスタードーナツのスケジュールン2017、今日からキャンペーンスタート。 詳細は公式ページにあり。 misdo SNOOPY スケジュールン2017|グッズ&キャンペーン|ミスタードーナツSP 早速入手したので、レビューしていく。 昨年のハローキティと比較。 サイズは…

3月のライオン 各巻ストーリー箇条書き

アニメ化でコミックスを読み返している。 電子書籍だとどうしても、どこに何が書いてあったかわからなくなるので、まとめてみる。 一部ネタバレを含むが、基本的には読んでからでないと意味不明。 1巻養父、幸田との対局。桐山零 C級1組五段 17歳(高1)…

3月のライオン 12巻 感想

感想ではなく、笑ったところや、ぐっときたところ抜粋。 こんなに全編笑った巻は今までに無かったのでは。 11巻は重かったので余計に笑えるのかもしれない。 読み終わるのがもったいないくらい、面白かった。 2KDって誰か悩んだ末笑った全国の国語教師涙目エ…

昼メロか70年代少女漫画か。「虞美人草」

予備知識ほとんどなしで虞美人草を読み始めた。 冒頭から、宗近くんと甲野さんのどちらがしゃべっているのかわからなくなる。 ミステリ小説で冒頭に登場人物の名前が書いていることがあるが、あれはとても良いと思う。 甲野欽吾 27 宗近一 28 欽吾の従兄弟で…

「夏目漱石の妻」第一回を観た

とても面白かった。期待以上だった。いや凄い夫婦だ。 これは原作 (漱石の思い出 (文春文庫)) も読まなければ、と思う。 漱石の事を知るには、漱石自身が書いたものだけを読んでもわからない。 なお、今日のおやつは羊羹のみ。激甘党の漱石が何を食べるのか…

「メモをとる馬鹿、とらない馬鹿」

合唱を続けて早16年。 楽譜に書き込むシャープペンシルにこだわりがある。 芯は2B。柔らかいものでさらっと書け、あとから簡単に消せるように。 ペン先が引っ込む物。 製図用シャープペンのような、鋭いペン先が引っ込まないタイプは、何かの拍子に隣の人を…

夏目漱石「草枕」を味わう

以前読んだような気がするのだが、何か別の作品と混ざって記憶していたようだ。 ピアノが出てくる作品は、はて、なんだったか… 画工(えかき)の道中の話なのに、一向に絵を描かない。 それどころか漢詩や俳句を詠むばかり。 日本人で一番優れた漢詩を作ったの…

空腹時に読んではいけない「作家のごちそう帖」

当たり前のことなのだけれど、作家も食べて、生きていたのだなと肌で感じた。図書館で借りた本なので、備忘録を兼ねて気になった箇所と、行ってみたいお店、食べてみたいものを抜粋してみる。とにかく、ひたすら美味しそう。 夏目漱石(超甘党)神田淡路町「松…

「ソフィーの世界」

今週のお題「プレゼントしたい本」 中学1年の時に、話題になってるらしいと父が買ってきた。 私の本は私の本、父の本も私の本ということで、詳細は忘れたが父よりも先に読ませてもらったかもしれない。 冒頭は哲学もまだシンプルでわかりやすく、ソフィーの…

万葉集の魅力を再発見する

万葉集だか古今和歌集だか新古今和歌集だか百人一首だか… 和歌への関心が低く、どれがどれだかわからないナアと思っていた。 本歌取りトカナントカ、その歌単体では理解出来ないのも、面倒だという印象があった。 しかし知らないではちょっと勿体無いなと最…

大人も子どもも、今読むべき「モモ」

ミヒャエル・エンデ作「モモ」。 子どもの頃に (おそらく) 読んだ (はずだ、自信がなくなってきた。でも演劇を見たのは覚えている) が、たまらなく読みたくなって図書館で借りてきた。 モモのような人でありたい、時間を盗まれる大人のようにはなりたくない…

今度こそ完結、「はんだくん」7巻

6巻で本編の連載は終了していたが、アニメの放映に合わせて番外編が続いていたそう。 ということで完結巻の続きが発売された。 ばらかもんを読んでいて、あの最終回のあと半田はどう学校生活を送ったんだろう。そして半田軍は今…?と思うことがしばしばある…

「金持ちは、なぜ高いところに住むのか 近代都市はエレベーターが作った」

先月の朝日新聞書評に掲載されていて興味を惹かれた。 運のいいことに市の図書館に入っていたので、取り寄せる。 「ラ・ボエーム」というオペラのDVDをぼんやりと鑑賞したことがあるが、舞台は1830年代のパリ。貧しい芸術家たちが、寒さに耐えながら暮らす屋…

「生きる哲学」(追記有り)

若松英輔氏を認識したのは、NHK Eテレ「100分de名著」の内村鑑三の回に出演されていたのを拝見した時。 穏やかで優しげな佇まいの中に、どこか悲しみがあるように感じた。 奥様を亡くされたことを番組の中で話されていて、納得した。 「生きる哲学」の中で若…

「これで古典がよくわかる」? いやわからない、でも面白い。

橋本治氏が源氏物語の全訳も手掛けた凄い人だと知り、手に取ってみることにした。 タイトルから想像する中身とは違った。 古典を本格的に勉強し始める前の、高校に入学する直前の春休みに読むのが最善かと思う。 苦手意識を持たなくて済むと思う。 古典は勉…

「世界を変えた10冊の本」

先月のKindle月替わりセールの対象だった。 思いつきで買った、当たりの一冊。 池上彰氏は、私の中では「週刊こどもニュース」のお父さんだ。 当時まだ小学生で、理解して見ていたわけではないし、それによって世の中を見る目が養われたとかそういう素晴らし…

「私の本棚」

以前から気になっていた本だが、図書館にあったので借りて、あっと言う間に読んでしまった。(読みやすかった、面白かった) 都築響一氏の紹介していたエピソードが良い。広辞苑しか持っていない呑んべえの大作家・稲垣足穂の話。 蔵書の重みで借家の床を抜き…

「行人」と後期三部作

行人を読み終える。 三部作であることを考えると、 彼岸過迄:松本叔父、家族に見放された須永 行人 :家族、世間と隔絶する一郎 こころ :現世に生きる意味を見出せなくなる先生(Kも?) 孤絶が進展していくと読むしかないだろうか。 行人だけを読むと、手紙…

源氏物語を学ぶ

大学は夏休みに入ったが、集中講義のため4日間一日中座学をしてきた。 (日程が判らず登録しなかったので、聴講。) 女性の外部講師の方だが、源氏物語を専門にされると、皆さんああいった優雅な雰囲気を纏うのか、優雅な方が源氏物語を専門にされるのか・…

「彼岸過迄」読了

吉本隆明氏が推理小説だと評していた作品。 冒頭の森本の話は何だったのかなという気もしたが、柄谷行人氏に解説によれば、「吾輩は猫である」に立ち返った写生文のスタイルだということ。 吾輩=敬太郎ならば、なるほど。 この作品、漱石は適当にタイトルを…

iPhone ホームボタンシールを剥がす

iPhone5sを使い続けている。 大事に使いたくて、強化ガラスフィルムを買ったのは5月のこと。 強化ガラスフィルム自体は良かったが、おまけについてきたホームボタンシール(金属っぽい素材)を試しに貼ってみたら、剥がれなくなってしまった。 ガラスフィルム…

iPad miniケースの結論

以前にiPad miniのカバーについて悩んでいる旨を書いた(iPadカバーから少し飛躍する - 黒曜石の図書館)が、やっと結論を出した。 結局タイピングの傾斜云々はあまり大事でないと気づき、クリアケース(背面のみ)を付けたままにして、スリーブケースに入れるこ…

市立電子図書館

市報を眺めていたところ、居住している市の図書館で電子図書館を始めていた旨記載を発見した。 …始め、ていた。 …。 6月6日からとあるが、今まで何故お知らせをしなかったのだろう。 公共の仕事には常々不信ばかりだ。 気を取り直して、サイトを探して使い心…

レポート完成、一息。

最終の手直しはまだだけれど、前述のレポートが一応の完成をみた。 芥川関連の本をようやく本棚に戻せる。 今回、文献の引用の仕方など基本的な事をすっかり忘れていたので、奇跡的に残っていた大学時代のレポートを恐る恐る開いてみた。 (漱石の「夢十夜」…

「芥川龍之介における物語のゆくえ」

試験が終って惚けていたのも束の間、今日はレポートのテーマが言い渡された。 芥川龍之介は初めのうちは当たり前にストーリーのある話を書いていた。 しかし次第に、芸術を極めんとするがために、ストーリーを切り捨てようとする。 ストーリーを失った物語は…