私設Blog「黒曜石の図書館」

本、言葉、文化にまつわるエトセトラ。

「ムーミン」シリーズ 読了

講談社文庫の限定版カバーが洋書のようでとても気に入り、セットで購入。

 

初めは、ファンタジックで、ご存知アニメの世界ともまだリンクする部分が多く比較的読みやすかった。

ところが遂にはムーミン谷から一家が出て行くし、最終巻には登場もしないという展開。

驚いた。

「アニメとはちょっと違って」と書評が口を揃えていたのはこういうことだったのかと納得。

 

何よりも、登場キャラクターの負の感情の強さが意外。

イライラしたり、やつあたりしてみたり、どうもアニメの良い子のムーミンとは違うのでそこに戸惑った。

リアリティがあるといえば、子どもの成長過程の姿そのもの、なのかもしれないけれど。

そしてイライラしっぱなしのムーミンは、何かの外的なきっかけで、あっという間に最高に幸せな気分になってしまう。子どもってそういうもの、と言えばそうなのかもしれないけれど。

これを読んだ後だと、あのアニメは随分上手くまとめたものだと妙に感心する。

 

全部読んでも、どうもまだ掴みきれない。

訳者のお一人である冨原眞弓氏の「ムーミンを読む」も読んでみないと、と思っている。

 

ムーミン童話限定カバー版 全9巻BOXセット (講談社文庫)