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私設Blog「黒曜石の図書館」

本、言葉、文化にまつわるエトセトラ。

アリス・マンロー

電子書籍でない本は極力買わないことにして久しいのだけれど、憧れの新潮社クレスト・ブックスで、話題のアリス・マンロー

要件が重なったらもう読むしかない、と挑戦。

流石にノーベル文学賞、噛み応えがあった。

でも、一度味を占めればもう、他の作家に浮気出来なくなる。そういう作家だ。

取扱注意。

 

【林檎の樹の下で】

自分に繋がっていく人たちのことを想像して書き表すというのはどんな気分がするものなのか。

目を瞑るとその人になりきって、細部まで感覚を再現出来たりするのだろうか、マンロー女史は。
普通の小説とも違うし、エッセイでもない、不思議な読み応えを感じた。

一応家系図を書きながら読んだのだが、最終的にはあんまり意味をなさず残念。

 

イラクサ
 「林檎の木の下で」の前に、初めて読んだアリス・マンロー作品。

一編読み終わると、あ、短編だったそういえば、とその度に驚く。

「林檎」のとんでもない想像力をを垣間見、通常の作品にも豊かな世界が拡がる理由が分かった気がする。

 

【小説のように】

手強かった。
誰しも、自分では言葉にできない奥底深くの名前もつけられない、存在も知らない感情があると思うのだが、それを鮮やかに言葉にしている。
こんなにも様々な人物の深淵を描くというのは、とんでもないことだ。すごい。

ただ、後味は良いものではないが。

最後の作品があの終わり方で、少し救われたかもしれない。

 

林檎の木の下で (新潮クレスト・ブックス)

イラクサ (新潮クレスト・ブックス)

小説のように (新潮クレスト・ブックス)

 

 

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