私設Blog「黒曜石の図書館」

本、言葉、文化にまつわるエトセトラ。

「月舟町三部作」+1

印象に残っている本が皆、従来の紙の本だと気づかされる。

もうほとんど電子書籍しか買わないし、紙の本もスキャンサービスで電子化してもらっているくらいなのだが、物事はそんなに単純ではないのかもしれない。

 

歩き続けて、ちょっと草臥れてしまった、そんな方に勧めたい。


つむじ風食堂の夜
静かで、コーヒーのような、クロケットのような、オレンジのような、いい香りがしてきそうな雰囲気。

ファンタジーなのかと、読み始めは思ったのだけどもそうではない、でも現実味もあまりない。

そこがいいバランスを取っている。

 

【それからはスープのことばかり考えて暮らした】
スープとサンドイッチとポップコーンが恋しくなった。
優しい恋物語にも、笑顔にさせられる。

 

【レインコートを着た犬】
犬はきっと賢いから、しっかりと人間のことを見て理解しているだろう。
スヌーピーもジャンゴも、あるいは人なんかよりよっぽど賢いのかもしれない。


3冊、一気に読んでしまった。
緩やかにつながる感じが特に良い。あ、この人はあの…、と。
優しく、やわらかくなれる作品群だった。

 

クロケットに始まりクロケットに終わった。
またクロケットが食べたくなった。
映画館にも行きたくなった。

 

【つむじ風食堂と僕】
律くんが周りの大人にもう少し感化されて、楽しんで人生を生きられますよう!
と、思わず応援してしまう。

 

つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)

それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)

レインコートを着た犬

つむじ風食堂と僕 (ちくまプリマー新書)