私設Blog「黒曜石の図書館」

本、言葉、文化にまつわるエトセトラ。

対象年齢33歳以上?

芥川龍之介の「河童」を久しぶりに読む。「或阿呆の一生」を初めて読む。

卒論で芥川を選びながら、まだ読んでいない作品が随分あって、ずっと気にかかっていた。

侏儒の言葉」はまだ途中だけど、こんなに良い作品だったのか。

 

漱石も、夢十夜坊っちゃん、前期3部作、こころくらいか…。

慌てて読み始めた「草枕」が、以前挑戦した時よりもなんだか親しみやすい。

 

おや?

 

調べてみると、漱石が倫敦へ留学したのが1900年、今の私とちょうど同じ33歳。

吾輩は猫である」を書き始めたのは38歳。意外に遅咲きだ。

芥川は35歳で亡くなるが、33歳で書きはじめたのが先述の「侏儒の言葉」。

河童、或阿呆、西方の人などは亡くなる年に書かれている。

なるほど、こういう年代か。

 

本を読むのは大事な事だけど、適切な年齢があるようにも思えてきた。

この歳になったからこそ、「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ」と言われて、全くだと実感が湧くのだろう。

 

いや、人生とはそういうものらしいと、予習をするのも悪くはない。

何度も読み返すのがきっと、一番良い。