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私設Blog「黒曜石の図書館」

本、言葉、文化にまつわるエトセトラ。

「暗幕のゲルニカ」感想

書籍 旅行

「暗幕のゲルニカ」を読み終えた。
直木賞を逃したようだが、それは残念なことだ。


「憎しみに端を発する暴力には屈しない」というメッセージを持つ「ゲルニカ」をテーマにしたこの作品。「直木賞なら読んでみようかな」という軽い動機ででも良いから、多くの人に読まれれば良かったのにと思う。
文章、物語として優れているとは言い難い。
しかし今、各地でテロのニュースが絶えないこの時期に、世に放たれた意義は高く評価されるべきだ。

 

2010年にスペイン旅行をした際、ソフィア芸術センターにある「ゲルニカ」を観る機会に恵まれた。
大きさと、迫力に圧倒されたのを覚えている。
当作品はフィクションだが、ピカソがどんな思いであの絵を創り上げたのか、それはこの作品の通りであろう。

憎しみからは憎しみしか生まれない。
どうすれば連鎖を断ち切れるのか、とても難しいことだ。
一般市民である私たちに出来るのは、「NO」を貫くことだろう。

 

2013年にドイツへ行って以来、海外旅行には出掛けていない。

積極的に行こうと思えない昨今の情勢。

まだまだ観たいものが沢山ある。

不純な動機だが、切実に平和を望むものである。

暗幕のゲルニカ