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私設Blog「黒曜石の図書館」

本、言葉、文化にまつわるエトセトラ。

「世界を変えた10冊の本」

先月のKindle月替わりセールの対象だった。

思いつきで買った、当たりの一冊。

 

池上彰氏は、私の中では「週刊こどもニュース」のお父さんだ。

当時まだ小学生で、理解して見ていたわけではないし、それによって世の中を見る目が養われたとかそういう素晴らしいエピソードがあるわけでもない。

模型がすごいなあ、という印象程度の、お恥ずかしいものだ。

でも土曜の夜の楽しみの一つだった。

ニュース、世の中への入門として、とても良い番組だったのは間違いない。

 

第1章 アンネの日記

第2章 聖書

第3章 コ ーラン

第4章 プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

第5章 資本論

第6章 イスラーム原理主義の 「道しるべ 」

第7章 沈黙の春

第8章 種の起源

第9章 雇用 、利子および貨幣の一般理論

第1 0章 資本主義と自由

 

タイトルの通り、10冊の本について解説がなされていくが、これは世界史そのものだ。

池上氏の著作で近代史の本もあり、それもとてもわかりやすかったが、こちらはもっと長いスパンで、しかも重要な歴史の転換点を、引用によって深く理解させてくれる内容となっている。

 

この中で私が一番衝撃を受けたのは、マックス・ウェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」。

無理矢理要約すると、勤労が美徳とされるのは、プロテスタントが派生したため。

カルヴァンの提唱した「予定説」は、怠慢では地獄行きになってしまうから、天国に行くためには勤勉でなければならない、と勤労を推奨することになった。(カルヴァンも余計な事を言ったものだ。)

結果それは資本主義を推し進めていく原動力になった。

 

一見関係のなさそうなことが繋がって、世界は動いてきたのだと実感がわいた。

 

前回の記事で紹介した「私の本棚」には池上氏のエピソードも載っていて、大変な読書家であることがわかるが、氏の文章は語りかけるスタイルで、とても易しい。

高校生くらいから読めると思うので、世界史が好きな子は是非、手に取ってほしい。

字面だけだった本に実感が湧くと、きっと興味も広がるだろう。

 

世界を変えた10冊の本