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私設Blog「黒曜石の図書館」

本、言葉、文化にまつわるエトセトラ。

アニメーションについて

徒然

日曜の夜にNHKで放映された宮崎駿監督のドキュメンタリー番組で、考えさせられる一コマがあった。

 

人工知能でキャラクターを動かす技術です、と某有名IT企業が宮崎氏に会いにくる。

実例として画面上で動くゾンビを「面白い動きをするんです」と某社長。

しかし「面白いとは思えない、不快だ」と言い切る宮崎氏。さらに鈴木氏が「どこを目指しているんですか?」と問いかけ、意表を突かれて完全に沈黙してしまうIT企業の面々。

 

アニメーションは、アニマ(魂)を吹き込む技術だった。

それは人間が手作業で一枚一枚、動け、動けと念じながら描かれていた。

伝えたいメッセージがあった。

 

今やCGを駆使して、予算さえかければ出来ないことはもうないのかもしれない。

けれど、何のために、誰に何を伝えたくてそれは作られるのか。

 

ドキュメンタリーを見た後に、「劇場版機動戦士ガンダム II III」 を鑑賞した。

今の綺麗なアニメを見慣れてしまうと、見辛いといえば見辛い。しかし、「俺たちは格好良いものを、面白い、新しいものを作るんだ!」という情熱がどのコマからも感じられた。

紅の豚」にもほとばしる命を感じた。

 

先日、所属する合唱団が「カルミナ・ブラーナ」の演奏会に参加する機会を得た。

指揮者曰く「綺麗な音は要らない、叫んで!」なるほど。

 

私たちは何故歌うのか?

何故私たちなのか?

 本質は何か。

見失いがちな現代に、警鐘を鳴らしてくれたと思う。