私設Blog「黒曜石の図書館」

本、言葉、文化にまつわるエトセトラ。

「コンビニ人間」と「影裏」

芥川賞受賞作!…を読んだことがなかった。難しそうで。

 

コンビニ人間」を先に読んで、現代の人間の在り方の異様さを突きつけられて驚く。

素晴らしい作品は過去にたくさんあるからそれを読めば良い、と思っていたけど、変わりゆく世相を反映することは、今生きている現代の作家にしか出来ないのだ。

 

「影裏」も期待して手に取った。(電子版だが)

コンビニ人間ほどの衝撃がない。

南部藩ではない岩手県出身なので、作中の盛岡弁が合ってるのか間違ってるのか、とにかく違和感で引っかかる。

最後に出てくる父親は、どんな形であれ、息子の死を受け入れない、逆に言えば生きていてほしいと切実に願っている、ということだろうか。いびつな親子の絆?

正直、ちょっとよくわからなかった。

 

ただ震災前後で文学はやはり変わるんだろうな、ということは「影裏」の受賞から見て取れた。年月をかけて、これから徐々に、文学作品として世に出てくるのだろうな。

 

コンビニ人間

影裏 第157回芥川賞受賞